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2020年1月24日
盗まれたカラヴァッジョ
https://senlis.co.jp/caravaggio/
画像は著作権で保護されている場合があります。
満足度 |
4 |
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ハッピーエンド |
5 |
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怖くない |
3 |
短めな出血場面 |
エレガント |
4 |
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サスペンスならハリウッド、との既成概念を持っていたら、そう、イタリアにはマフィア映画がある。しかも展開がいい感じに早くて画面が明るくて最後に向け盛り上がって、期待を超えた。逆に、恐怖を煽り心臓がキュッとする演出を苦手とするため、この流れで私の呼吸は充分はやくなる。
背景は美麗。粋な着こなしや身だしなみ、表情などは真似したくなるほど。シチリアマフィア出現や人間の美しいフォルム見せてしまうのはイタリアらしさとみるべきなのだろう。それでも、いちばん最後は不要だったかも。
さすがにストーリーは無理ありそう、と勝手に思ったけれど、そうか事実が盛り込まれているのか。そのあたりの説明はさくっと盛り込まれるだけだから、きちんと知りたい方はニュースやネット解説をチェックするか、美術館へ展示を観にいきたくなるかもしれない。ちなみに70代後半くらいのご夫婦が劇場を出しなに「なんだかストーリーがわからなかったねぇ」とつぶやかれていた。
イタリア語が少しでもわかれば楽しいだろうなぁ。
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2019年12月29日
シュヴァルの理想宮
公式サイト: https://cheval-movie.com
画像は著作権で保護されている場合があります
満足度 |
5 |
年の終わりにぴったり |
ハッピーエンド |
4 |
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怖くない |
5 |
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エレガント |
2 |
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年末をしめくくるにはこんな感じが良い。プロジェクトのひとつふたつやり遂げた感覚と似ているかもしれない。今は終わりで良いんだ、と安心してしまう。
ピカソのように制作の経験はないからか感嘆とは違う感情のように思うし、例えば建造物のできあがりが美しいのかどうかについては中立をとりたい。建築過程で手のひらを使うピタピタといった音や、長い道のりを踏みしめる足元の画像、は心地良かった。街中に住んでいると、こんな疑似体験が嬉しいものだ。
映画館を出るとき、連れと顔を見合わせてなんだか暖かいため息をついた。これまで自分に厳しくしてきたつもりだったけれど、甘かったのかなぁ。